本書の骨格は自然科学の研究によく似ています。まず対象をしっかりと観察します。本書の場合は地図です。そして何らかの法則を見出します。本書の場合は伊勢神宮に見出された陰陽の軸構造です。次に、見出された法則が別の場所でも成り立つかを検証します。本書の場合は諏訪、熊野、賀茂、菅生だったりします。すべての場所で同じ法則が成立していたら、法則は確からしいとなります。まるでニュートンの法則みたいですね。
自分たちが信じられる骨格ができたら、あとは古代の人々への思いを込めて一気に書き切りました。
骨格とした「陰陽」は、なんだかスピリチュアル的なイメージがありますが、本書での扱いは「対立するもの同士を融和して、新しく強固なものを作りあげる」という比較的シンプルな考え方です。恐らくは「陰陽五行」という形式で中国から輸入されるはるか以前から、日本の風土で培われた概念ではないかと想像しています。天地、東西、上下、内外、男女、火水、日月、光闇などは、二本でひとつである、世界は二本でひとつ。特に対立する民族、対立する宗教を融和するのに絶大な威力を発揮したことでしょう。ややもすれば対立が深まる今この世界に、最も必要とされている考え方ではないでしょうか。
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まずは立ち読みで。なにをおいても「内宮と外宮」はぜひぜひ読んで頂きたいです。著者がいうのもなんですが、鬼気迫る自信作です。
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